自作セット「エルナダート」に登場する部族です。このセットは「不思議の国のアリス」をモチーフとしており、原作のさまざまなキャラクターが種族として登場します。

●ウサギ(兎)
兎の先兵 (白)
クリーチャー―兎・兵士 (コモン)
あなたがいずれかの対戦相手より多くのクリーチャーをコントロールしているかぎり、兎の先兵は+1/+2を受ける。
1/1
ヘイヤの給仕 (3)(緑)
クリーチャー―兎・スカウト (コモン)
ヘイヤの給仕が戦場に出たとき、あなたがコントロールするクリーチャー1体につき、あなたは1点のライフを得る。
2/4
モチーフ・キャラクター:白ウサギ、三月ウサギ
色:白緑
メカニズム的特徴:クリーチャー数参照

白緑の種族であるウサギたちは、あなたのコントロールするクリーチャーが多ければ多いほど強力になります。彼らは日和見主義であり、常に大勢に付き従うことをよしとしているのです。

クリーチャー数に応じた効果だけではなく、一部は「あなたが相手よりも多くのクリーチャーをコントロールしている」ことを条件に強力になるものもいます。

●チェス兵(トークン)
ちぐはぐな整列 (2)(白)
ソーサリー (コモン)
1/1の白の兵士・クリーチャー・トークンを2体配置し、その後拡大を行う。(あなたがコントロールするクリーチャー・トークン1体の元々のパワーとタフネスをそれぞれ2倍にする。)
ポーンの昇格 (赤)
エンチャント (レア)
ポーンの昇格が戦場に出たとき、速攻を持つ1/1の赤の兵士・クリーチャー・トークンを1体配置する。
クリーチャー・トークンがいずれかの対戦相手に戦闘ダメージを与えるたび、あなたはポーンの昇格を生け贄に捧げてもよい。そうした場合、拡大を行う。(あなたがコントロールするクリーチャー・トークン1体の元々のパワーとタフネスをそれぞれ2倍にする。)
モチーフ・キャラクター:チェスの駒たち(「鏡の国」より)
色:赤白
メカニズム的特徴:拡大

トークンはクリーチャー・タイプではありませんが、このセットでは部族と同列に扱われます。
一般的なチェスの駒は白黒ですが、「鏡の国のアリス」における駒たちは白と赤なのです。

上の〈ポーンの昇格〉は、チェスにおけるポーンの動きのトップダウン・デザインです。ポーンは最初は2マス動けるため、トークンは速攻を持ち、そして相手の陣地に到達すれば昇格してより強い駒に変わるのです。

幸運だったことは、拡大はシステム上トークンの部族を必要としますが、ここに赤白のチェス兵たちがぴったりはまったことです。白はトークンの色であり、赤はしばしばダメージやパワーを二倍にする効果を持つので、赤白は拡大の色として違和感がありませんでした。

●マッドハッター(ノーム)
奇面の飾り屋 (黒)
クリーチャー―ノーム (コモン)
奇面の飾り屋を生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+1/+0を受けるとともに威嚇を得る。(そのクリーチャーはアーティファクト・クリーチャーかそれと共通の色を持つクリーチャー以外にはブロックされない。)
1/1
(正面)狂った剥ぎ取り (2)(赤)
クリーチャー―ノーム (コモン)
他のクリーチャーが死亡するたび、狂った剥ぎ取りの上に+1/+1カウンターを1個置く。
隠蔽(1)(赤)(あなたはこのカードを変身状態でプレイしてもよい。いつでも隠蔽コストを支払ってそれを正面に変身できる。)
1/1

(背面)洞窟
土地―洞窟
(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。
モチーフ・キャラクター:マッドハッター(狂った帽子屋)
色:黒赤
メカニズム的特徴:死亡誘発、生け贄

マッドハッター、クリーチャー・タイプとしてはノームを使用しますが、それらは完全に気の狂った種族として他の種族から恐れられています。彼らは他の種族を無惨に殺すばかりか、死体の皮を剥いで自らを飾り立てるというおぞましい習性を有しています――もっとも彼らは帽子屋であって、この世界の多くの種族が動物であることを考えると、当たり前のことかもしれませんけどね。

メカニズムとしては、他のクリーチャーが死亡したときに誘発する能力(特に、+1/+1カウンターを得る能力)を有しています。それに関係して、生け贄に捧げる能力を持つものもいます。

通常、死亡誘発というものはタイミングが限られるものですが、このセットでは違います。このセットにはタフネス0のナイトメアたちが存在し、それらはあなたの望むタイミングでノームの能力を誘発させてくれるでしょう。狂気に陥ったノームたちは、悪夢からおぞましい発想を得るのです。


種族はひとまずここまで、残りはまた後日。

最後にひとつ。
これらの種族はそれぞれが独立している訳ではなく、協力関係にあるものもいます。

★協調呪文
女王の徴集 (3)(赤)
ソーサリー (コモン)
クリーチャー1体を対象とし、それをアンタップする。ターン終了時まで、そのクリーチャーのコントロールを得るとともに、それは速攻を得る。
あなたがトークンとノームをコントロールしている場合、次の終了ステップの開始時にそのクリーチャーを生け贄に捧げる。
特定の部族の組をコントロールしているときに効果がアップする呪文です。

これらの呪文は、基本的に原作のワンシーンを表しています。例えば上の〈女王の徴集〉は「不思議の国のアリス」11章、トランプたちの裁判にマッドハッターが証人として呼び出される場面を表しています。(トランプの代わりに、チェスを使っています。)呼び出されたマッドハッターは、ほとんど意味をなさない質疑応答ののち、被告でもないのになぜか死刑を言い渡されるのです。(女王は基本的に死刑にしろとしか言いません。)

すなわち、協調呪文は「原作再現」にボーナスを与えるメカニズムであるといえます。単なるファン・デッキに実用上の価値を与えられることが、部族セットの利点のひとつなのです。
自作セット「エルナダート」
●概要
http://bluemen.diarynote.jp/201310250540031921/
●メカニズム
http://bluemen.diarynote.jp/201310250503196120/
●テンプレート変更
http://bluemen.diarynote.jp/201310250536461496/
●部族紹介
その1 http://bluemen.diarynote.jp/201311091129226102/
その2 http://bluemen.diarynote.jp/201312010043016136/

コメント

タカハシケイ
2013年11月10日1:06

部族セットはセットとしての構築が分かりやすくていいですね。
マッドハッターのカードにパワータフネスが入ってないのは仕様ですか?

BluE
2013年11月10日7:42

二枚とも普通に抜けてました^_^;

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